ファンブックのパーパス

本日、5月20日は弊社ファンブックの創立記念日です。おかげさまで2周年を迎えました。節目の日ということで、今回はファンブックのパーパスについて想いを綴ってみます。

昨年、1周年の際には「ファンブックという社名に込めた想い」について書きました。よろしければそちらも併せてご覧ください。

だれかのワクワクを、みんなのワクワクに

ファンブックのパーパスは、「共感の」を広げることです。あなたの周りにも素晴らしいビジョンを持ち、ワクワクさせてくれる人がいるのではないでしょうか。あるいは、そんな大好きなブランドがあると思います。私はそんな「ワクワク」を伝染させることで人をエンパワーし社会をより良くしていきたい。

つまり、皆様のパーパスやビジョン、プロダクトの周りに共感の輪を広げていく。それが弊社の役割です。

そのための武器として、マーケティングやコミュニティのノウハウを開発して配るのです。具体的な事業としては、マーケティングやコミュニティ施策の支援サービスを提供しています。ビジネスライクに表現すると、「売れる仕組みづくり」であり、「ビジネスを飛躍させるコミュニティづくり」なのですが、本質は「共感の輪を広げること」だと考えています。

昨今業績を伸ばしている多くの企業がユーザーの共感を集めている事実からも、これは重要な役割であると確信しています。

なぜそれがやりたいのか?

「あなた(貴社)の想い」の周りに「共感の輪」を広げること。それが私の役割です。私は、素晴らしい想いやビジョンが実現されずに埋もれていってしまうのは、社会にとって大きな損失だと思います。もったいなくて、どうにも悔しい。力なき正義が敗れていくような気分です。

私にはマーケティングやコミュニティの力があります。「想いやビジョン」を広く伝え、共感を集めていくお手伝いができる。共感を広げることができれば、そこには多くの力が集まります。膨大な、そして多様な人たちの力が、その素晴らしいビジョンを実現へと導いてくれるのです。

コミュニティを通して共感の力を知った

私がこのように考えるようになったエピソードをご紹介します。私が運営する、宇宙ビジネスの実践コミュニティ「ABLab」の話です。

私は34歳から宇宙の勉強を始めて、半年でABLabを創設しました。つまり、宇宙の人脈も知識もほとんどないような人間を中心に、ABLabは創設され、そして毎年のように宇宙関連の新事業を輩出するコミュニティとなりました。これは私がすごいという話ではなく、コミュニティの力がすごいのです。

宇宙に関しては門外漢の私でしたが、「日本の宇宙業界の課題と、それに対するアクション」に対してTwitterで発信したところ、共感してくれる人が現れました。そこで私は、ビジョンを掲げ、協力し合う場を作りました。それがABLabです。

ABLabには多様な人たちが共感を抱えて集まり、様々な挑戦がなされています。私には絶対できないことがABLabメンバーによって自発的に行われ、事業創出、あるいは宇宙業界へとキャリアチェンジする人たちも現れ始めました。業界内での認知も高まり、ABLabは宇宙業界に貢献していると自信を持って言えるほどになりました。

私の実力以上の成果が次々と出ていくのを見て、ドラゴンボールの元気玉みたいだなと思いました。自分(自社)の力だけではなく、皆の力(つまりは外部リソース)を集めて取り組むことができる、チート級の強さじゃないかと。例えば小さなスタートアップ企業でも、共感によって世界中からリソースを集めることができるのです。

それから私は、この「元気玉の作り方」を研究するようになり、ファンブックの設立へと繋がっています。

コミュニティとマーケティングで、共感の輪を広げるお手伝いをする

コミュニティの力はグローバルで注目されており、コミュニティを活用して事業を飛躍させた事例が多くあります。もちろん日本でも成功事例が出てきています。コミュニティのポテンシャルは素晴らしいものです。しかし、実際コミュニティを運営してみると、「これは簡単じゃないぞ」「失敗する企業も少なくないだろう」と思うわけです。

実際、ABLabも全てが最初からうまくいっていたわけではありません。多くの試行錯誤を経てきました。そして試行錯誤の末に得られた知見があります。それぞれの企業が個々にわざわざ同じ試行錯誤をして紆余曲折する必要はないでしょう。

マーケティングと同様に、コミュニティにも「理論」と「クリエイティブ」の二面性があります。高度な知識と経験が必要だし、誰でも簡単に成果が出せるというわけではない。企業がこれに取り組むとき、成功確率を上げるために何が必要でしょうか?マーケティングの専門家がいるように、コミュニティの専門家が必要です。

私の持つマーケティングとコミュニティのノウハウを提供することで、社会の役に立ちたい。事業の飛躍に貢献したい。あなたがワクワクして描いたビジョンの周りに、共感の輪を広げていきたい。ワクワクを伝染させ、多くの人たちの力が集まって社会をより良くするパワーの源泉となる。

だれかのワクワクを、みんなのワクワクに

そんな未来を描いて、3期目も頑張って参ります。よろしくお願いします。

投稿者プロフィール

伊藤真之
伊藤真之代表取締役
1983年生まれのパラレルマーケター、そしてコミュニティデザイナー。
マーケティングやコミュニティデザインの方法論を研究開発する傍ら、自身では宇宙ビジネスの実践コミュニティ「ABLab」を主宰。人が動き出すコミュニティ創りを実践する。複数の企業をコミュニティとマーケティングで支援し、仕事の後はクラフトビールで乾杯したい。