社内評価が高いコミュニティマネージャーの共通点

あのコミュマネははぜ評価されるのか?

昨今、コミュニティマネージャーという新しい仕事が増えていますが、どうも社内での評価や待遇が二極化する傾向にあるのではないかと感じています。つまり、実績を高く評価されキャリアアップにつながっている人と、そうでない人がいる。この両者にはどんな差異があるのでしょうか?

実は、結果を出せるかどうかだけではなく、「業務をどう定義するか」が鍵なのです。

ぜひ、本記事を参考に、社内アピールの仕方を変えて、適切な評価を勝ち取ってください。コミュニティマネージャーが社内で適切に評価されることは、コミュニティに使えるリソースを増やし、そしてコミュニティの成功にも繋がっていくのですから。

コミュニティマネージャーが適切に評価されない理由

まず、コミュニティマネージャーが適切に評価されない理由を明らかにしていきましょう。これには2つの理由があります。

  • コミュニティの成果は、定量化しづらい
  • コミュニティマネージャーという仕事の評価基準がない(新しい職種だから)

まず前者については、適切なKPIを設定することが重要となるわけですが、それについてはまた別の記事で紹介することにしましょう。今回は後者にフォーカスしていきます。

コミュニティマネージャーという職種は、まだ新しい職種です。つまり多くの場合、企業内の誰も、コミュニティマネージャーの然るべき業務内容や、成果の基準を知らないのです。すごい成果を出したとしても、それがどのくらいすごいことなのか、判断する基準がないのですね。

だからといって、「上司がわかってくれない」と嘆くところではありません。むしろ、知らないのは当たり前です。上司が悪いわけではなく、あなたが悪いわけでもなく、前提としてそういう環境なのです。コミュニティマネージャーに限らず、新しい職種については、下記のような問題が発生するものです。

管理職視点での問題
  • 適切な人材をアサインできない
  • 適切な業務指示ができない
  • 適切な評価ができない
担当者視点での課題
  • 指導者や理解者が社内にいない
  • 実績を適切に評価してもらえない
  • キャリアパスが不明瞭

評価を勝ち取るのも仕事のうち

コミュニティマネージャーは、自身の仕事の価値や成果、その難易度を社内で説明しなければなりません。そこまでやらなければ、自身の仕事に対し、適切な評価が得られない可能性があるのです。

コミュニティマネージャーという仕事は、高度なスキルセットが求められる、難易度の高い仕事です。コミュニティマネージャーの業務を円滑にこなしているとすれば、その方は非常に優秀な方であるはずです。だからこそ、自身の仕事を的確に説明し、適切な評価を獲得するところまで、きっとできます。

社内で誰もやったことのない仕事を、あなたが今切り拓こうとしています。「新しい仕事で適切な評価を得るスキル」は、今だけでなく、これから先ずっとあなたの強い武器となることでしょう。

コミュニティマネージャーの評価は、業務をどう定義するかで変わる

コミュニティマネージャーの価値を誰も知らないのであれば、それをどう認知させるかもあなた次第です。私の仕事はこういうもので、会社の事業においてこういう価値を生み出していると説明する必要があります。これが他の一般的な職種と異なるところです。

そして、コミュニティマネージャーの価値を高く認知してもらうために、大事なポイントがあります。ただ認知してもらえば良いのではなく、どのように認知してもらうかが大事なのです。

戦略系業務と実務系業務

まず、コミュニティマネージャーの仕事には、「戦略系業務」と「実務系業務」の両方が含まれています。

戦略系業務の例としては、企業ビジョンや事業貢献と紐付けてコミュニティの構想をデザインし、KPIを設定したうえで効果的なコンテンツやイベントをプランニングしていく、高度な知識と創造性が要求される仕事です。

実務系業務の例は、イベントの運営業務、オンラインツールの管理、SNSでの情報発信などがあるでしょう。いわゆるオペレーション業務です。

このように、戦略系から実務系まで幅広い業務を含んでいるところが、コミュニティマネージャーという職種の面白いとことであり、また落とし穴でもあるのです。一般的に、役職者や経営者の価値観で見たときに、「戦略系業務」は代替し難い付加価値の高い業務として見られます。一方、「実務的業務」は重要ではあるものの、価値を低く見積もられてしまうのです。

戦略系業務としての認知を勝ち取れ

コミュニティマネージャーが社内で高い評価を得るためには、「戦略系業務」としての認知を獲得することが重要です。社内でコミュニティマネージャーの仕事をあなたしか知らないのであれば、あなたがどう説明するかで決まります。

つまり、社内で自身の業務内容や成果を説明する際に、「戦略系業務」を中心にアピールするのです。逆に、「実務系業務」を強くアピールしてはいけません。例えどんなに泥臭い苦労や努力があったとしても、それは見せない方が良い場合が多いと言えます。白鳥が水面を優雅に泳ぐように、何を見せて何を見せないか、戦略的に考えましょう。

まとめ

コミュニティマネージャーが社内で適切な評価を獲得するためには、自身の業務を戦略系業務として位置づけ、そのように認知させることが重要であると説明してきました。

コミュニティマネージャーの皆さんが社内で適切に評価されることは非常に重要なことです。それによってコミュニティ施策に対し十分なリソースを引き出し、コミュニティを成功に導くことができるのですから。

社内での説明に自信がない方は、私を呼んでください(笑)

投稿者プロフィール

伊藤真之
伊藤真之代表取締役
1983年生まれのパラレルマーケター、そしてコミュニティ研究家。
マーケティングや共創を目的としたコミュニティデザインの方法論を研究開発する傍ら、自身では宇宙ビジネスの実践コミュニティ「ABLab」を主宰。人が動き出す、コミュニティ創りを実践する。複数の企業をコミュニティとマーケティングで支援する雇われ侍。コミュニティは人の力をつなげ、世界を前進させる。クラフトビールならやっぱりIPA。